大阪南港
大阪はクロダイが多いか?確かに多い!釣れる時を比べれば名古屋港のそれとでは数倍の差がある。
初めて南港を訪れた時はまだ埋立ての真っ盛り。名古屋の知多、中央堤で二桁釣るのが一つのステータスの時代に、いきなり30枚位食った。
何故だろう?
色々諸説あるが、港湾を形成する岸壁(海岸線)の総延長が違う。迷路のように入り組んだ大阪のそれは、だだっ広い名古屋と比べれば段違いだ。
クロダイの習性で、この岸壁(ボタ)に付いたエサを食う。岸壁の長さが倍なら、クロダイも倍付くって事だろう。
また、毎年行われる稚魚の放流の影響もあるかもしれない。
これだけ釣れるのだから、関西の釣り人は皆上手い。昔は中京からの遠征組が目立って、先輩のY氏などは地元の釣り人に、見えタイを引っ掛けとると言われたとか?
まぁ釣れた分だけ上達も早いって事だろう。釣れなければ楽しくないしね!
実績
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
クロダイ | 〇 |
△ |
〇 |
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
キビレ | 〇 |
〇 |
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
〇 |
◎ |
〇 |
スズキ、マダカ、カサゴ、メバル、シマイサキ、タケノコメバル、アイナメ、ボラ
小浦一文字沖堤
和歌山の磯のど真ん中にある堤防で、中部で見られるお魚は大抵釣れるが、潮が辛すぎるのかクロダイはむしろ少ない感じがします。昔からの根強いファンが居るカゴ釣りから、底物、ルアーマン、エギングに交じって我々は前打ちを持ち込みました。狙いはイシダイで結果は言わずもがなです。シイラやヒラスズキからクエに至るまで様々な大物が狙えますが、我々のテリトリーでの大物としては、イシダイをはじめ、コロダイ、コブダイなどが狙えます。
水深は平均12〜15mで、堤防と言うより磯に浮かんだパラダイスとも言えます。地堤では無いので、輝ちゃん渡船 濱吉丸 神谷壮などからの渡船を利用することになります。
あれほど五月蝿かったエサ取りの気配が一瞬にして消える。その数分後、穂先をわずかに揺らしたかと思えば、次の瞬間にまるで海中へ引きずりこまんばかりの怪力がサオに乗る。思考の全ては、ラインの先にいるまだ見ぬ怪物の事のみ。
クロダイの前打ちが世間に知られて久しいが、その進化系と言えるのがこの前打ちで狙うイシダイである。シンプルなタックルなだけに、突き詰めればその射程範囲は広がっていく。その昔、誰が想像したであろうか、細身軽量ロッドで50cmを超すイシダイが釣れると・・・。
タックルの進歩というのは凄まじい限りだ。ロッドが、リールが、ラインが、ハリが、その全ての進化が不可能を可能にした結果と言える。そして、それらタックルのバランスを熟知した使い手がいるからこそ、夢のターゲットを手にする事がでる訳だ。
和歌山県小浦。沖には磯場に囲まれた激流の一文字堤が存在する。本格的な底物タックルでイシダイ、イシガキダイを攻める人も多く、春や秋の実績は極めて高い。
そこへ前打ち師が立った。エサ取りの猛攻にうんざりする事もあるが、ひたすらジアイを待ちながら探り続ける。そして、ついにチャンスが訪れる。ロッドを極限までねじ曲げた正体は50cmを超すイシダイ。憧れのギンワサである。
この日はこのサイズだけに留まらず、縞模様が完全に消えた雄の60cmのイシダイも。
当然の事ながら、サオを出せば安易に釣れるという物ではない。だから憧れるのであり、だからこそ手にした時の感動は例えようがないのである。
興奮と衝撃の一匹、今年の締めくくりを賭けて狙うには相応しい相手と言えるだろう。